マイブログ リスト

2015年2月19日木曜日

未公開株・未公開債券を買われる前に

 未公開債券の被害に遭われる方が後を絶ちません。被害に遭われる前に何かお役に立てることがなかったのかと思うと、本当にはらわたが煮えくり返るくらい悔しい思いです。
以前、私にも未公開債券の勧誘の電話がかかってきました。話の内容は、このような感じです。
「この会社の経営者はリサイクルビジネスについて技術や特許をお持ちです。○○××(名前)をヤフーで検索してみてください。必ず儲かりますよ。」
未公開債券の金利は年6%でした。魅力を感じるかもしれません。手元には前もって送付されていた簡単な会社案内と商品のサンプルがありました。会社の財産状況は資本金の額しか分かりません。それに、販売員は以前商品先物を勧誘されていた方と同じでした。さすがに腹が立ってきます。そこで、
 「それでは、3年分の決算書を送付してください。見て検討します。」
といったところ、それから勧誘が止まりました。

 実は、未公開株や未公開債券を一般の方に売ること自体がそもそもおかしいのです。本当においしい案件でお金があれば、投資する会社の事情を知っている親族や社員、そして取引先など(縁故者といいます)が喜んで引き受けます。第三者である私たちの元には回って来ません。
 これらの方は、会社の事情を分かっているので、決算書を見たり会社を訪問したりするなどして会社の状況を把握することができます。全く知らない人が未公開株や未公開債券を持ったところで、決算書を見ても会社を訪問して建物や商品を見ても「へぇー」で終わりです。何がなんだかさっぱり分からないまま、場合によっては紙くずになるのを待たなければなりません。
 
このような事件が起きるのは、周りに相談できるような頼れる人がいないことと、今の財産では老後を安心できないことの表れでないでしょうか。
 私もいろいろな方のご相談をお受けしますが、悲しいかな、明らかに相談が必要と思われる方に限ってご自身で抱え込む傾向があるようです。ちょっとした勇気を出して、信頼できる専門家に相談してみましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿